
孤独感に押しつぶされそうになる原因は?独りぼっちに陥りやすい人の特徴と対処法|賢恋研究所
◆ ざわざわしたターミナル駅にいるのに、ポツンと独りきりな気分に
◆ リモートワークを続けていたら、独り取り残された気がして寂しい
◆ 休日の夜、「今日は誰とも話していない」と気づいたら、誰も私のことなんか気にしていない気がする……と暗い気持ちに
そんなふうに、急に強い孤独感に襲われて虚しくなった経験、ありますよね?
今回は、「独り」ぼっちになった感覚に陥ってしまう原因や、孤独を感じやすい人の特徴、対処法を紹介します。
「一人」と「独り」は違う
「一人」と「独り」は違います。
充実した一人の時間を楽しんでいて、寂しさを感じることなく、毎日幸せに過ごしている人もいる一方で、恋人がいて友達がたくさんいても満たされない孤独感を抱え、「独り」を感じてしまう人もいます。
そして、「独り」の寂しさはじわじわと本人のメンタルを傷つけていくのです。
孤独感が強くなる原因

「自分は独りきりなんじゃないか……」
誰もがふとしたときに、そんな思いにかられることがあります。孤独感が強くなってしまうとき、どんなことが起きているのでしょうか。
孤独感が強くなる原因① 失恋した
恋人に振られた後は、一番の理解者を失ったことで孤独感が強くなってしまいます。
また、告白したものの、片思いが実らなかった場合も愛されないことへの寂しさが募り、孤独を感じることに。
いずにしろ、失恋は大きな喪失感を生み、「独り」を強く意識させます。
【関連記事】 苦しい失恋は次の恋への準備。消えたくなるほど辛い失恋から立ち直る方法
孤独感が強くなる原因② 人と比べてしまう
- SNSでふと目にした笑顔が弾ける元カレ、元カノの今
- 大勢の人に囲まれて楽しそうにBBQしている友達
- 結婚して幸せそうな家庭を築いた同級生
そんなふうに「誰かから愛されている人」をインスタで見て、
- 「元カレは幸せそうなのに」
- 「あの子と比べて私はBBQに誘ってくれる友達がいない」
- 「結婚か……、私は誰からも必要とされていない」
と比較し始めてしまうと孤独感が高まります。
【関連記事】 人と比べない生き方をしよう。劣等感に縛られる「比較する人」と「しない人」の違い
孤独感が強くなる原因③ 一人の時間が増えた
生活環境が変わり、一人で過ごす時間が増えたとき、寂しさが忍び込んできます。
- 上京して一人暮らしを始めた
- 仕事で慣れない土地に引っ越した
- リモートワークで人とコミュニケーションを取る時間が減った
気軽に会える人がいないことで、急に独りぼっちになったような感覚が強くなってしまいます。
孤独感を感じやすい人の特徴

同じように一人でも、それを「独り」で寂しいと感じてしまいやすい人と、そうではない人がいます。孤独感を感じやすい人の特徴は、その人の内面にありました。
孤独感を感じやすい人の特徴① 不安型愛着スタイル
恋人や友人など、周囲の人たちとどんな関係を結ぶと快適と感じるかを左右する愛着スタイルのうち、「不安型愛着スタイル」の人は、親しい人に依存しやすい傾向があります。
その分、恋人や友人が去っていったとき、依存先が失われ、強い孤独感、喪失感に襲われやすいのです。
また、不安型愛着スタイルの人は孤立を恐れるため、恋人に冷たくされただけでも「わかってもらえない」と孤独を感じてしまいます。
【関連記事】 【愛着スタイル】不安型愛着スタイルを持つ人の人間関係の特徴と恋愛傾向
孤独感を感じやすい人の特徴② 承認欲求が強い
人に自分の存在を認められたいと欲する承認欲求は、誰もが持っているものです。
ただ、承認欲求が強くなりすぎると、「自分よりも認められている人」を見つけては、孤独を感じるようになってしまいます。
特にSNSはこの傾向を強くさせ、さほど親しくない知人が友人たちに囲まれているキラキラした投稿を見ては、勝手に自分と比べ、孤独感を抱えてしまうのです。
【関連記事】 承認欲求が強いとどうなる?強すぎる「いいね」欲求の影響と解放される方法
孤独感を感じやすい人の特徴③ 打ち込めるものがない
トレッキングやサイクリングといったアウトドアでの活動や、料理や読書などのインドアでの楽しみ。一人の時間を楽しめる人は、打ち込める趣味や遊びを持っています。
ところが、このように一人の時間を楽しめない人は、ふとしたときに独りを強く意識し、孤独感を覚えます。
特に忙しい仕事が一区切りした後、家族や親友の結婚式が終わった後など、大きなイベントを乗り越えた後に孤独が押し寄せてきます。
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孤独感が襲ってきたときの対処法

孤独感は環境次第で誰もが悩まされるもの。それはからっと明るい性格の人でも変わりません。「独り」を感じて苦しくなったときの対処法を解説します。
対処法① 出かける
部屋にこもっていると考えが自分の内側へ内側へと向かってしまいます。孤独を感じているときは、外に出ましょう。
一人でお気に入りのスポットに向かうのでも、友達と一緒に遊びに行くでもかまいません。
行き交う人を眺め、入ってくる情報量を増やし、外に楽しさを見出すうち、孤独感がやわらいでいくのを感じるはずです。
対処法② インスタを見るのをやめる
承認欲求が強くない人でもインスタなどのSNSを見ると、ついつい他人と自分を比べてしまいます。
特に孤独を感じ、心が弱っているときは毒。できるだけ見ないようにしていきましょう。
対処法③ 自分よりかわいそうな人を見つける
「他人の不幸は蜜の味」と言われるように、人間にはシャーデンフロイデという感情があります。これは、苦しい状況にある人を見るといい気分になってしまうという人間の感情です。
ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、凹んだメンタルを立ち直らせるために必要な機能で、心の回復を助けてくれます。
独りで寂しいとき、ネットで自分以上に悲惨な人のニュースを探すと、シャーデンフロイデが満たされます。
対処法④ ペットを飼う
孤独について次の4つの暮らし方を比較し、孤独感を調査した研究があります。
- 一人暮らし
- 一人と一匹暮らし
- カップルで二人暮らし
- カップルで二人と一匹暮らし
その結果、最も孤独感が低く幸福度が高かったのは、「一人と一匹暮らし」だったのです。安易に犬や猫を飼うわけにもいかないかもしれませんが、ハムスターや魚、場合によって観葉植物でも孤独を紛らわせる力を発揮してくれます。
独りがつらい…にただ耐えるよりもペットを飼ってメンタルを回復させる方法もぜひ視野に入れてみてください。