多くの人から好かれて、自然と周りに友人、知人が集まってくる「人たらし」な人っていますよね？

今回は、そんな人たらしな人が持つ特徴や恋愛傾向などを探り、魅力の秘密に迫ります。

人たらしとは？

「人たらし」を辞書で引くと、2つの意味が出ています。

1つは「多くの人に好かれる人」、もう１つは「人をだます人」。

今回は前者の「人から好かれやすく、すぐに相手と仲良くなれて、人脈を広げることが得意な人」について解説していきます。

まずは、そんなポジティブな人たらしの特徴を見ていきましょう。

人たらしな人の特徴① 好かれようとせずリラックスしている

人に好かれる人は、「好かれよう」と思っていません。

気張らず、人に見せる用の自分を作ることなく、素の状態を出しています。

これは心理学者の比較研究でも明らかになっていますが、交渉の場では素のキャラクターを抑えようとすればするほど、交渉能力、説得力、判断能力が低下します。

つまり、人から好かれる自分像を演じると、逆にその緊張感が相手に伝わり、人間関係が表面的になってしまうのです。

その点、人たらしな人はリラックスした素の自分で接していきます。根底には「素の部分を受け入れてくれない人とは、長続きしない」という感覚があるのでしょう。

しかし、本人がリラックスしている分、相手も一緒にいて居心地がいいので、結果的に彼らは好かれるのです。

人たらしな人の特徴② 好奇心旺盛で行動力がある

行動力があるので、出会う人の数が増えます。

原動力となっているのは、旺盛な好奇心。

「興味があるかも！」と思ったら、すぐに現場に足を運びます。

そして、そこで知り合った人たちに「興味があるんで、やってみたいんです！」と伝えます。その結果、すぐにグループに溶け込むことができ、どんどんネットワークが広がっていくのです。

また、フットワークが軽く、どこに行っても楽しそうにしてくれるため、周囲の人から様々なイベントに誘われます。

【関連記事】 【開放性診断】ビッグ・ファイブで性格＆恋愛傾向がわかる！開放性レベル別の特徴を解説

人たらしな人の特徴③ お礼を素直に伝える

人たらしな人は、相手に話を聞いてもらった、遊びに誘ってもらった、楽しくお茶に付き合ってもらったなど、ちょっとしたことでも素直にお礼の言葉を伝えます。

また、じっくりと話せる機会があれば、
「彼氏に振られたとき、立ち直れたのは、あなたがゆっくり愚痴を聞いてくれたから。支えになってくれる大事な存在だよ」
など、ストレートに「あなたは大事な存在だ」と伝えることも忘れません。

言われた側は自己重要感が満たされ、ますます人たらしな人を大事にしたいと思うのです。

【関連記事】 好かれる人の10個の特徴と人を惹きつける会話術

人たらしな人の特徴④ SNSで褒める

直接、会ったときのお礼だけでなく、その後にSNSを通じてフォローするのも人たらしな人の特徴です。

たとえば、一緒に遊んだ友達との写真をインスタやファイスブックに投稿。

• 「いつも相談に乗ってくれる、大好きな仲間！」
• 「今回も誘ってくれてありがとう！  最高に楽しかった」
• 「一緒にいるとすぐ時間が過ぎちゃう大好きな人。また遊びにいこう！」

相手の人柄を褒めるコメントも忘れません。もちろん、社交辞令ではなく、本心から。

当然、褒められた側は嫌な気はしませんし、投稿を見た人たちも「褒め合える関係はいいな」「仲が良さそう」といった好感を抱きます。

ちなみに、このように他者を積極的に褒める「ポジティブ・ゴシッピング」によって間接的に本人の好感度が上がることは、オハイオ州立大学の心理学実験で証明されています。

【関連記事】 褒め上手はモテ上手！仕事にも恋愛にも活かせる正しい褒め方

人たらしな人の特徴⑤ 悪口や噂話をしない

人たらしな人は、褒め言葉や感謝は素直に口に出しますが、相手に対する悪感情や悪い噂話は慎みます。

これは悪口や悪い噂話をする悪影響を理解しているからです。

悪口や悪い噂話は、その場でウケたとしても、聞いた相手の心に「この人は、他のところでも同じように振る舞っているから、いつ自分が悪口の対象になるかわからない」という印象を残します。

つまり、他人の悪口を広める人は、誰ともポジティブな関係を築けなくなっていくのです。

人たらしな人の特徴⑥ 弱みを見せる

悩みを抱えたとき、困ったことに巻き込まれたとき、人たらしな人は素直に自分の悩み事、困り事を打ち明けます。

これは弱い自分を隠さない「弱みの自己開示」となって、打ち明けられた側は「助けてあげたい」という気持ちになります。

しかも、人の心理は誰かを助けたとき、「助けた相手のことが好きだから手を差し伸べたのだ」と考えるようにできているので、2人の人間関係はより深まっていくのです。

人たらしな人の特徴⑦ 甘え上手

手助けが必要なとき、応援が欲しいとき、人たらしな人は周囲の助けを借りることを迷いません。

• 「こんなお願いができるのは、〇〇先輩しかいなくて……」
• 「本気で取り組んでいるので、応援してもらえませんか」

クラウンドファンディングと同じく、人は応援することで「相手から頼りにされている」「信頼されている」という感じ、自己重要感を満たすことができます。

つまり、甘え上手な人は相手に充実感をプレゼントしているとも言えるのです。

その結果、力を貸してもらったうえにますます好かれるという好サイクルが実現します。

【関連記事】 甘え上手になりたい！甘え上手な女性の特徴と甘え上手になる方法

人たらしな人はモテる？

多くの人に好かれる人たらしな人は、当然、異性にもモテます。

ただ、それが幸せな恋愛に結びついているかどうかは、別の問題です。

たとえば、「あの人は人気者だからどうせ俺には／私には無理……」と諦めてしまう人も多いでしょうし、人たらしな人は根本的に優しいので「好き」と言われると断れないなんてこともあるでしょう。

結果的に付き合う人はいつも「告白してくれた人」となる可能性も。

もし、あなたが人たらしな人を好きになっているなら、思い切って行動を起こすとうまくいくかもしれません。

一方、あなたが人たらしな人の場合、恋愛に関してはより強く素の自分を大事にすると、いい関係が築けるはずです。

無理に人たらしになろうとしないこと

誤解されがちですが、人たらしな人は10人いたら10人に好かれているわけではありません。また、本人も全員と仲良くなりたいとは思っていません。

彼らは、仲良くなりたい人と仲良くなるために自然なコミュニケーションを取っているのです。

裏を返せば、苦手な人、嫌な人とはできるだけ距離を取り、フェードアウトしているとも言えます。

それができるのは、旺盛な好奇心で多くの人と出会う場を作っているから。

狭いコミュニティで我慢せず、外に出て、たくさんの人の中からいい付き合いのできる人とつながっていくのです。

ちなみに、こうした人たらしの能力は持った生まれた部分も大きいですが、本人の個性に応じて作り込んでいくことができます。

たとえば、大勢の中にいると目立たないけれど、聞き上手で1対1のコミュニケーションを取ると好かれるタイプの人は、その聞く力を伸ばすことで人たらしな人になることができます。

大事なのは、満遍なくコミュニケーションスキルを上げるとするのではなく、あなたの魅力の伸ばしながら、好奇心に沿って行動すること。

その原則を守っていれば、自分の周りに大事な人がたくさんいる、あなたなりの人たらしな人になれるはずです。

出典：メンタリストDaiGoの「心理分析してみた！」