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相手に好かれる会話術。コミュ力アップの会話の基本ルールと雑談テクニックとは?|賢恋研究所
    2021年02月17日 更新

    相手に好かれる会話術。コミュ力アップの会話の基本ルールと雑談テクニックとは?|賢恋研究所

    「会話を盛り上げるのが苦手」「コミュニケーション能力に自信がない」と悩んではいませんか?今回は、会話力を格段に高めて好感度をアップさせるために役立つ会話の基本ルールや雑談テクニック、おすすめの話題を紹介します。

    「同期の周りはいつも人が集まっていて、楽しそう」

    「あの子くらいのコミュ力があったら、もうちょっとモテるのにな」

    国語の授業はあっても、学校では教えてくれないのが会話術。でも、実社会では、喋りがうまい人のほうが評価されがちな現実があります。

    あなたは、「会話を盛り上げるのが苦手」「コミュニケーション能力に自信がない」と悩んではいませんか?

    今回は、会話力を格段に高めて好感度をアップさせる会話の基本ルールや雑談のテクニックを紹介します。

    会話が上手になるメリット

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    会話上手、雑談上手になることには、すぐに効果を実感できるいくつかのメリットがあります。

    メリット① モテる

    会話上手な人は、同性にも異性にもモテます。

    なぜかと言うと、話し相手が「この人と話していると、なんか楽しいな」「うまく会話が進んでいくな」という印象が抱き、あなたに好感を持つからです。

    メリット② 知的に見える

    会話上手は、相手に賢い人という印象を与えます。

    学術的には「言語的知性」と呼ばれていますが、人間は「言葉を操る能力が高い人=賢い人、問題解決力のある人」と判断するのです。

    賢く頼れる人だと思われるので、モテ度もアップします。

    メリット③ 出世しやすい

    3つ目のメリットは、出世しやすくなること。

    会話上手、雑談上手は好感を持たれ、賢い人と判断されるので、コミュニティの中で重要なポジションに立つ可能性が高くなります。

    会社の場合、上司から気に入られやすく、出世しやすくなるのです。

    では、どうすれば会話上手になれるのでしょうか。具体的な方法を解説していきます。

    【関連記事】 【恋愛コミュ力診断】コミュニケーションの傾向で性格&恋愛傾向がわかる!相性のいいタイプも解説

    守るだけで好かれる!基本の会話ルール

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    「今日はいい天気ですね」
    「そうですね」

    「最近、忙しいですか?」
    「忙しいです」

    会話下手に悩んでいる人は、こんなふうに「一問一答」で会話が途切れるパターンに陥りがちです。一方、会話上手な人はそうなりません。では、会話がうまい人たちは、何を意識して話しているのでしょうか。

    教育心理学者のマーティ・ネムコ博士が、過去に行われた会話に関する研究をまとめ、会話上手の人が行っているルールをピックアップした論文があります。その中から3つのルールを紹介します。

    基本の会話ルール① 「話す:聞く」の比率は6:4にする

    相手が話す時間と自分が話す時間が全体を通して6対4くらいになる会話が、最も好感触が残るやりとりとなることがわかりました。

    これは「ピンポンルール」と呼ばれ、「自分が6話し、相手が4話す」「自分が4話し、相手が6話す」でもかまいません。

    とにかく、比率が6:4になる会話が最もバランスが良いということ。

    逆に、7割以上話すと聞き手に回った側に「ナルシストっぽいな」という印象を抱かれ、3割以下しか話さないと「興味がないんだろうな」と思われてしまうので、会話の比率には注意しましょう。

    基本の会話ルール② 1回でしゃべる時間は30秒以内に収める

    2つ目のルールは、「信号機ルール」です。

    これは自分が連続して話す時間は30秒以内とし、相手に会話のバトンを渡しましょうというもの。

    一回で30秒以上話し続けていると、聞き手は「話が長いな」と感じ始め、黄色信号が点滅。60秒を超えると、よほどおもしろい話であっても相手は飽きてしまいます。

    そこで、30秒を超えた時点でいったんこちらの話を打ち切るようにしましょう。もし、同じ話題を続けたいのなら、相手に質問をするなどして一度バトンを渡し、会話のキャッチボールを行ってから続きを話すと◎

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    基本の会話ルール③ 相手のターンが終わったら一呼吸置いてから話し始める

    3つ目は「一時停止ルール」です。

    これは相手の会話が途切れたら、すぐにこちらが話し始めるのではなく、間を取ってからスタートしたほうが共感度が増すというもの。

    会話下手の人は沈黙を恐れるため、間を埋めようと相手の話の終わりに食い気味に話し始めてしまいますが、これは「聞いてなかった」「聞き流した」といった印象を与えてしまうことになります。

    逆に相手の話が終わった後、1、2秒間をあけて、頷き、それから話し始めると、「ちゃんと聞いてくれた」「受け止めた上で話が始まる」という印象になり、コミュニケーションの質が上がるのです。

    マスターすれば会話上手!雑談の会話術

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    続いて紹介するのは、心理学者のキャロル・フレミング博士が提唱する「AREメソッド」。Aがアンカー(Anchor)、Rがリヴィール(Reveal)、Eがエンカレッジ(Encourage)の頭文字を取った、会話がうまく転がり始める雑談のフレームワークです。

    雑談の会話術① アンカー:相手と共有していることを話題に出す

    人間の心理としてお互いの共通点が見つかると、相手との距離感がじわじわと縮まっていきます。この「アンカー」は、話し相手との間にある小さな共通点を言葉にして投げかけ、一体感を作り出すテクニックです。

    たとえば……
    待ち合わせをした喫茶店が混んでいたら、

    「なんか今日はこの店、人が多いですね」
    リモートの打ち合わせで、

    「コロナの外出自粛期間、どうされていました?」
    初対面で緊張気味のとき、

    「何歳になっても『はじめまして』は緊張しますね」

    自分と相手との間にある共有している感覚を確認する作業によって、一体感が生まれ、打ち解けた会話が転がり始めるきっかけとなるのです。

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    雑談の会話術② リヴィール:アンカーと自分の関わりを伝える

    続く「リヴァール」は、アンカーで取り上げた共有の話題が、自分にどういう影響を与えたかを話します。

    たとえば……
    待ち合わせをした喫茶店が混んでいたら、
    「なんか今日はこの店、人が多いですね」

    →「もしかしたら、先週のテレビで取り上げられたからかもしれません。小倉トーストがおいしいらしいですよ」
    リモートの打ち合わせで、
    「コロナの外出自粛期間、どうされていました?」

    →「私は予定した旅行をキャンセルして、その分、おいしいお肉を取り寄せて、すき焼きをしました」
    初対面で緊張気味のとき、
    「何歳になっても『はじめまして』は緊張しますね」

    →「若い頃は、先輩方は堂々としているなと思っていましたけど、じつは緊張を表に出さないがうまくなるだけみたいですね」

    会話を広げていく意味合いだけでなく、アンカーとして使った話題が本当に関心のあるものなのだと示すことになり、相手に信頼感を抱いてもらえる効果があります。

    アンカーとセットで使っていきましょう。

    雑談の会話術③ エンカレッジ:リヴィールを質問に発展させる

    最後の「エンカレッジ」では、リヴァールで話した内容を質問に変え、相手に投げかけます。

    たとえば……
    待ち合わせをした喫茶店が混んでいたら、
    「なんか今日はこの店、人が多いですね」

    →「もしかしたら、先週のテレビで取り上げられたからかもしれません。小倉トーストがおいしいらしいですよ」

    →「甘いものお好きですか? 小倉トースト試してみませんか?」
    リモートの打ち合わせで、
    「コロナの外出自粛期間、どうされていました?」

    →「私は予定した旅行をキャンセルして、その分、おいしいお肉ですき焼きをしました」

    →「○○さんはお子さんも小さいですし、自粛期間中、大変だったのでは?」
    初対面で緊張気味のとき、
    「何歳になっても『はじめまして』は緊張しますね」

    →「若い頃は、先輩方は堂々としているなと思っていましたけど、じつは緊張を表に出さないがうまくなるだけみたいですね」

    →「緊張しているとき、『緊張しています』と言えるタイプですか?」

    自然な流れで質問を投げかけることができます。

    つまり、アンカーで関係性を築き、リヴァールで会話が転がり始め、エンカレッジでキャッチボールに発展していくわけです。

    盛り上がる!雑談におすすめの話題

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    雑談に苦手意識を持っている人が悩むのは、会話の出だしやきっかけ。

    なんて声をかけたら、その後の会話がスムーズに進むのでしょうか。300人の男女を集め、無作為のペアを作り、数分間の雑談を行ってもらうという研究から見えてきたおすすめの話題を紹介します。

    【特に初対面でおすすめの話題】

    出会いの場など、初対面の人に聞くとスムーズに会話が流れ始める話題。

    ① 「今日、何かいいことありました?」

    何気ない問いかけですが、その日、その場所に来るまでのことを思い返し、ポジティブな出来事に気づくことで話し手のテンションが上がります。

    ② 「ハマっていることってありますか?」

    なぜ、ハマっているのか。熱意を持って取り組んでいることを話すのはうれしいもの。相手は自分の趣味や興味のあることなどを熱く語ってくれるはずです。

    ③ 「最近楽しかったこと、わくわくしたことは?」

    自分がどんなものに対して面白いと感じるのか、何を評価するのか。

    私たちには、その感覚を人に聞いてもらいたいという欲求があるので、会話が盛り上がります。

    ちなみに「調子はどうですか?」と「ご職業は何ですか?」は最悪な「最初のひと言」前者は当たり障りがなさすぎてしまい、後者は「はじめまして」にしては踏み込みすぎた話題になるので、避けたほうがベターです。

    【初対面じゃない場合におすすめの話題】

    最後に、もっと仲良くなりたい人に投げかけるといい定番の質問を紹介します。

    ① 「自分が一番似ているキャラって誰?」

    共通で知っている漫画・アニメ・映画などを例にして、どのキャラクターが自分っぽいかを聞いてみましょう。相手の性格の自己分析やどんな人と相性がいいと思っているかなど、掘り下げた話ができるはずです。

    ② 「親しい人に一番理解してほしい、自分の特徴、悩みはなんですか?」

    普通ならかなり長い関係にならないと知り得ないことを、しれっと聞ける魔法の質問です。

    ③ 「モチベーションを上げてくれるものは?」

    相手が何を大事にしているか。どんなものを好きかがわかる質問。家族、名誉、お金など、出てきた答えを掘り下げることでさらに会話が深まっていきます。

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    ルールやメソッドを意識すれば会話上手になれる!

    会話の基本となる3つのルール、AREメソッド、雑談を盛り上げ、仲良くなる話題を解説しました。この考え方をベースにしながら、その場その場であなたなりにアレンジして活用してみてください。

    きっと、会話上手になっていく自分を発見できるはずです。


    出典:メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」


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